小さき者へ

重松清さんは
登場人物の
細かい心情描写が
とっても上手だなぁと
目頭を熱くしながら
電車の中で思いました。

負けた経験
負けないように踏ん張っている今

そういう事柄が
自分とはまったく異なった状況の登場人物と重なって
目頭にジャブを打ち続けます。

どちらかと言うと、
大人の男性の方が
重松さんの小説に
ぐっとくるのではないでしょうか。

一般的に言う、
「勝ち」「負け」の枠ではなく、
自分の気持ちの中で
勝ったり負けたりを繰り返して、
振り返ったときに
後悔の種じゃなく
航海の糧になることが
私の目標なのですが
他人にはたぶんわからないだろう
その些細なプライドを
重松さんの言葉たちが
撫でてくれるというか。
そんな感じです。

重松作品、読破を目指します。